メルルネのそらが
しずかに くらくなるころ。
ゆめメルは、
ふわふわの雲でできた
まほうの まくらを ぎゅっと かかえて、
おやすみの じゅんびを はじめます。

まくらにほっぺを あずけると、
星のしずくみたいな 夢のつぶが、
ふわりふわりと うかんできます。
その夜 ゆめメルが みた夢は――
やさしい風に のって、
空のむこうの 町へ あそびにいったり、
大きなホットケーキの上で
ぴょんぴょん はねたり。
「メル〜……ぐぅ……」
その寝顔は、とても しあわせそうでした。

そして 朝――
まどから ひかりが さしてくると、
ゆめメルは そっと目をひらいて、
今日もだれかの夢を ととのえる 準備を はじめます。
「ふわふわの夢、ちゃんと とどけるメル〜☁️✨」
